香里:「ん・・・栞・・・名雪・・・いただきます〜・・・」
所変わって、幸せそうに木の根本でお休み中のかおりん。
口からは少し涎を垂らしながら何やら良からぬ夢を見ていた。
その香里の眉がぴくりと動いた。
一瞬間後、先ほどまで香里が眠りこけていた場所を巨剣が薙いだ。
香里:「危ないわね・・・」
非道く不機嫌そうに非難の声を上げ、香里は目の前の敵を見つめる。
?:「まぁ、そう言うなって。 こっちだって賞品がかかってるんだからな」
木々の陰から姿を現わした少年が口を開く。
彼は金髪である。
名前はまだない。
北川:「俺にはちゃんと北川潤って名前があるっ!!」
香里は北川の突然の叫びに不審気な顔を見せながらも、右半身を引き、拳を腰に引き寄せた。
それを確認した北川も身長の二倍ほどもある剣の先を身体の後ろへと移動させる。
その姿を見て香里は内心舌打ちをした。
香里の凛恋のリーチは拳に少し足した程度、北川の真名回とは雲泥の差である。
香里:「・・・ま、なんとかなる・・・かしらねっ!!」
言葉が終わるか終わらないかのところで香里は地面を踏みしめ、正面に飛び出す。
北川はそれを迎え撃つように真名回を右から左へ大きく薙いだ。
香里は右足を大きく踏み込み、そのバネを利用、北川を一気に飛び越え背後をとる。
香里:「これで終わり・・・って・・・」
勝利を確信した香里が北川に振り向き拳を振り上げた。
だが、目の前に背を向けて立っている北川は香里を見もせず佇んでいる。
その目は虚ろで口からはぼそぼそと呟きが漏れている。
その内容はこうだった。
北川:「美坂の・・・くろ・・・」
香里はその言葉に今の自分の服装を思い出した。
度重なる戦いで紺のパジャマはぼろぼろになっていた。
その破れた隙間から見えるものは・・・
そのことに気付いた香里の顔が湯気を立てるほどに真っ赤になる。
そして、その言葉が北川の最後の言葉となった。
血塗られた肉塊と化した北川を尚も蹴り続ける香里。
北川(らしき物体)はうめき声もあげず、ただじっと先ほどと同じ事を呟いていた。
その呟きと真名回が消失したのは香里が痛めつけること約20分後であった。
香里:「・・・まったくっ!! こんな服でこんなことをするんじゃなかったわね・・・」
何かをやり遂げた達成感と、まだまだ煮え切らない気持ちを抱えながら香里が不平を漏らす。
北川の肉塊からは少し離れたところで、再び休息のため大木を背もたれに座り込んでいた。
怒りのおかげで北川を粉砕出来たものの、香里自身の体力はかなり消耗されていた。
何しろ祐一の分身であるスペードのKの詞と脇腹への蹴撃を受けてしまっているのである。
先ほどの戦闘で北川に放った拳は本来の力の半分ほどの力しか出ていなかっただろう。
こんな力で相沢くんに勝てるかどうか・・・
そう考えていた香里はふと自分の身体を見回し、もう1つの重大な点に気が付いた。
香里:「よく考えたら・・・相沢くんとこの格好で戦わなくちゃいけないのよね・・・?」
香里は先ほど北川を思い出す。
祐一があのようになれば簡単には勝てそうだが、ヴァーチャルと言えどもう1度異性の前にこの姿を晒すことだけは絶対に避けたい。
となると、勝つ方法は後1つ、限られたものしかなかった。
香里:「・・・あの2人からどうにかして紅玉を奪うしかない・・・か」
香里は深いため息と共に立ち上がると、来た道を戻ってゆく。
目指すは最強の2文字を持つであろう人物等の待つ城。
これも秋子さんなりの考慮だったのかな、などと考えながら黙々と進む香里であった。
祐一:「ん・・・」
はっきりとしない思考の中、祐一が目覚める。
ゆっくりと重く閉ざされた瞼を開く。
第1に視界に入ってきたのはゆらゆらと揺れる炎に照らされた木製の天井。
身体を起こし、ゆっくりと辺りを見渡せばここが何処かのログハウスだということが分かる。
そして、最後に目をやった先にはすやすやと寝息を立てる真琴だった。
ようやく祐一の思考回路が正常に機能し始める。
祐一:「・・・俺は真琴と戦って・・・」
ちらりと目線を移す。
その先には白々と光り輝く白雪が床に突き刺さっていた。
祐一:「とりあえず勝ったんだよな。 で、その後意識が朦朧として・・・」
・・・いまいちよく思い出せない。
誰かに助けられたのか、それとも自分で歩いてきたのか・・・?
真琴を背負って・・・?
祐一の頭の中で目まぐるしく疑問の波が押し寄せる。
だが、そんな波もすぐに消え去った。
祐一:「・・・ま、いいか。 考えても分からないものは分からないもんな」
祐一はぐっと腕を伸ばすと、のそのそと立ち上がる。
突き刺さったままの白雪の柄を握り締めると、力強く引き上げる。
白雪は案外楽に抜け、祐一の手の中に納まった。
ふと祐一は真琴をどうするかと考え、結局このまま寝かして置くことに決定すると静かに扉を開けた。
当然のように目の前には緑に満ちた森が広がっていると思っていた祐一は不意を突かれた形となった。
なぜなら、目の前には大きな湖が広がっていたからである。
目を凝らしてみると向こう岸には城と思われなくもない大きな建物が見える。
そして、目の前の岸には祐一の為にあるかのように小船が1艘くくり付けられていた。
祐一:「誰だか知らないが、よくもまあここまで揃えてくれたもんだな」
祐一はそう呟くと船に乗り込んだ。
・・・船を漕ぎ出して10分、早くも祐一の体力は尽きかけていた。
対岸との距離は一向に縮まることはなかった。
祐一:「・・・ッダーッ!! いい加減にしないと夜が明けちまうぞっ!!」
その叫びは神には届くことはなかったが、現在の情報処理者である佐祐理の耳には届くこととなった。
祐一の叫びにふと目線をPCの端の時計に向く。
佐祐理:「ほぇ〜、もう10時ですか。 そろそろ寝ないとお肌が荒れちゃいますね・・・」
佐祐理が頬に手を当ててほぅとため息を吐く。
佐祐理:「それでは秋子さん、そろそろ
脳内直接通信回線による
秋子:「了承(1秒)」
秋子の声に押し出されるように、佐祐理はキーボードを操作した。
船の上で立ち往生する祐一と森の中を進む香里が円筒状の七色の光に包まれたのはほぼ同時だった。
香里:「な、何っ!?」
祐一:「なんだっ!?」
慌てふためく2人の映像を視界の端に捕らえながらちゃくちゃくと
画面では名雪お気に入りのぬいぐるみであるけろぴーのアイコンがとことこと走り回り佐祐理の打ち込んだ文字を積み木のように積み上げていく。
最後の文字を打ち込む。
画面のけろぴーも最後の文字を積み終えた。
佐祐理:「いきますよ〜。 ・・・魅せらるる虹の橋、纏いて流るる妖精は一所に流れ着くであろう・・・
これで
佐祐理の詞はすぐにゲームの世界に効果を及ぼした。
祐一と香里を包んでいた虹の筒がきゅっと凝縮したかと思うと次の瞬間には2人の姿がその場から消え去っていた。
佐祐理:「あっ、そうだ。 少しだけサービスしておきましょうか♪」
再び佐祐理が指を奔らせた。
祐一:「・・・へ?」
香里:「・・・え?」
秋子:「いらっしゃい、祐一さん、香里さん」
舞:「・・・やっと来た」
光に包まれた2人が次に現れたのは船の上でも森の中でもなく、秋子と舞の待つ城の前だった。
瞬間、佐祐理のサービスという言葉の意味がよく分かった。
2人の服装が変化していたのである。
おそらくは香里に対しての気遣いであったのだろうが、何故か祐一の服装まで一緒に変えられてしまっていた。
香里の服装は一般にアリスと聞いてイメージすることができる青いワンピース姿。
ご丁寧に純白のエプロンまで装着済みである。
あとは純白フリルのカチューシャさえあれば違うものに見えなくもない。
そして祐一はというと・・・
香里:「・・・相沢くん・・・くっ、ぷっ」
秋子:「祐一さん、とっても似合ってますよ」
舞:「・・・可愛い」
笑いを必死に堪えている香里と、いつもと変わらない表情の秋子、少々目が虚ろな舞が言う。
原因は当然のように服装にあった。
耳と尻尾、全身紫色のラインで統一されたタイツ、いわゆるチェシャネコルックの祐一。
その姿に祐一の肩が歓喜にふるふると震え出す。
祐一:「んなわけあるかっ!! 佐祐理さんっ! 頼むから元の服に戻してくれっ!!」
祐一から非難の声が上がる。
佐祐理:「残念です・・・せっかく祐一さんの為にプログラムしたんですけど・・・」
落胆の色を声に滲ませながら、佐祐理がデータを弄る。
祐一の服装が犯罪ギリギリの猫タイツ姿から、白のパンツに黒いシャツ、上着に茶系のウエスタンシャツを羽織ったラフな格好へと変化する。
祐一:「・・・ふぅ、やっと落ち着いて話が・・・」
服のことで今の状況を忘れていた祐一と香里がお互いの顔を見合わせてやっと気づいたかのように双方、飛び退き、離れる。
臨戦態勢に入った2人に対して、秋子の言葉がかかる。
秋子:「あらあら、駄目ですよ、2人とも。 もう、データは書き換えてしまったんですよ」
何のことか分からない2人は再び顔を見合わせる。
舞:「・・・クリア条件はただ1つ」
舞の言葉に初めは理解出来なかった秋子の言葉がだんだんとはっきり形を作ってゆく。
2人の背に嫌な汗が吹き出る。
秋子:「私たちの持つ紅玉を奪ってくださいね」
にっこりと無理なことを曰う秋子。
相手の2人が胸元からペンダントを取り出す。
大きさはほんの親指の爪ほどだが、祐一と香里の位置からでも確認できるほどの紅い光を放ちながら輝いている。
祐一:「・・・香里」
祐一が秋子と舞を目視しながら話しかける。
香里:「・・・何、相沢くん・・・?」
同様に香里も答える。
2人とも既にお互いへの臨戦態勢は解き、代わりに秋子と舞へとその対象は変わっていた。
凛恋が香里の手の甲を覆うだけの状態である
祐一の白雪も凛恋に影響されたのか、刃から雪の粉をしんしんと散らせ始める。
その雪が祐一の腕の2〜3cm上を浮遊し、手甲のような形を形成する。
だが、2人はそんな状態に驚くこともせず眼前の敵だけを見つめる。
祐一:「今は争ってなんていられない・・・やるぞ、香里。 恨みっこ無し、早く紅玉を獲った方が勝ちだっ!!」
香里:「しょうがないわね、今だけは組んであげるわよっ!!」
祐一と香里はお互いの拳を軽くぶつけ合うと、城の前の舞、秋子に向かって駆け出した。
秋子は頬に手を当てたまま、右手を添えた美影を動かそうともせずに微笑みの表情で立ちつくしている。
そんな中、秋子の隣にいた舞が静かに一歩を踏み出した。
鎮の刃の収まっているであろう漆黒の鞘を腰溜め構え、右肩を前に前傾の姿勢で香里と祐一を待ち受ける。
典型的な居合いの形をとる舞に対し、祐一の脳は赤信号を点滅させる。
が、一度走り出したら止まらない。
2人が刃の当たる距離に入ったと思ったやいなや、舞が抜刀する。
瞬間、2人は光が目の前を横切ったかのように感じた。
慌てて2人は後ろへ跳ぶ。
舞:「・・・失敗」
すでに鞘の中の刃を持ち上げ呟く。
はらはらと舞い散る数本の前髪を目にし、祐一は考えを改め、叫ぶ。
祐一:「香里っ、舞の剣の届く範囲には・・・って、おいっ!?」
隣にいたはずの香里が忽然と姿を消していた。
どこに行ったのかと辺りを見渡せば舞の向こう側、秋子へと駆け寄る香里。
香里:「破っ!!」
まっすぐに伸びる拳が秋子の腹を捕らえたかのように見えた。
だが、実際は拳は秋子までは届いておらず、美影の柄により受け止められていた。
秋子:「あらあら・・・」
秋子は香里の腕を払い落とすと同時に、緩やかな動作で香里の腹部をそっと押した。
押しただけのはずだった。
しかし、それだけでは無いことは香里が祐一の元へと吹き飛ばされたことでよく分かるだろう。
香里:「いたた・・・」
祐一:「お、お前なぁ・・・なんつぅ無茶なことを・・・」
香里に下敷きにされるように倒れ込んでいる祐一がうめき声を上げる。
舞が手を抜いているのか、倒れた祐一たちに追い打ちをかけるような真似はせず、ゆっくりとした動作で秋子の元へと戻っていく。
身体を起こしながら、香里は秋子に触れられた腹部をさする。
特に外傷もなく、今は痛みも何もない。
香里:「・・・何だったのかしら、さっきの」
そう言って首を傾げる香里。
そんな香里に祐一がため息混じりに呟く。
祐一:「とりあえず1人で突っ走るなよ・・・あの2人は俺達とはレベルが違いすぎる」
祐一の言葉に少々苛立ちを覚えた香里だが、先ほどの攻撃のこともありその事実には否定することがなかった。
香里の沈黙を了解とみなし、祐一が言葉を続ける。
祐一:「今度は俺が行く。 香里は後ろから援護を頼む」
しぶしぶといった表情で頷く香里を満足げに見やると、祐一は姿勢を低く保ち、2人へと突進を開始する。
それに対して、向こうの陣営でも話が付いたようだ。
秋子がすっと前に出る。
秋子さんか・・・さっきの攻撃、ただの掌底にしては香里の身体にダメージが残ってなさすぎる・・・何かは分からないが・・・創造主の力ってか・・・
頭の中の考えを止め、祐一が後ろへと跳びずさる。
祐一がいた空間を秋子の美影が風を切りながら通り抜けた。
中に入れば美影は当たらない・・・前回の短剣さえ注意すれば・・・
そう考えた祐一は前に出る。
祐一:「はっ!!」
気合いと共に祐一の刃が振り上げられる。
その斬撃を身体を逸らし紙一重で避けきる秋子。
その左手には前回、祐一がトドメを刺された見覚えのある短剣が握られている。
秋子:「ダメですよ、祐一さん」
刃が閃く。
狙いは祐一の咽。
白雪を振り切った状態の祐一ではかわす手段はなかった。
だが・・・
香里:「大地は我が剣、彼の盾。 大地の衣は今を守らんっ!!」
秋子の短剣が突き刺さるより早く、香里の詞の効果が現れる。
祐一:「ふごっ!」
祐一が目を白黒させ、地面に倒れ込む。
短剣は現れた岩壁によって受け止められている。
祐一の頭の上から香里の声が響く。
香里:「ごっめ〜んっ、出す場所がちょっとだけずれたみたい・・・」
目を開かずとも香里が手を胸の前で合わせ、ちょこんと下を出している様子が目に浮かぶ。
香里の詞の効果で現れた岩壁は秋子の刃を受け止めることの出来る場所、つまり祐一の顎下の地面から突然勢いよく生えてきた。
だが、刃を受け止めるまでは上手くいったものの、岩壁の生成は止まらず、そのまま上にあった祐一の顎下を突き上げることになってしまった。
祐一:「・・・香里・・・助けてくれたのには感謝するんだけどさぁ・・・」
香里:「相沢くんっ、上っ!!」
反射的に床を転がり移動する祐一。
先ほどまで祐一の心臓があった大地を戦斧の刃がえぐり取る。
休む間もなく追撃の刃が寝ころんだままの祐一に襲いかかる。
その攻撃を祐一は人生の中で最高の速度で転がり続けることによって避ける。
祐一:「う、うおおぉぉぉっ!!」
意味もなく叫びながら尚も転がり続ける祐一。
やがて祐一の身体が何かにぶつかる。
そっと目を開け上を見てみると、秋子の輝くような笑顔と鈍く輝く美影の刃・・・
祐一:「ひょっ、ひょええぇぇぇえぇぇっ!!?」
秋子:「終わりです、祐一さん」
祐一の頭上に仁王立ちしている秋子の手が動くより早く、祐一は見てしまった。
裾の広がった秋子のスカートの中を。
すらりと伸びる白い足、そして・・・
黒いタイトなスパッツ。
祐一:「な・・・何故だーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
祐一の叫びは山を越え、海を越え、世界中に広がるかのように思われた。
しかし、それほどまでの絶叫は傍にいた秋子に一瞬の戸惑いを与えることになった。
祐一はその瞬間に光よりも早く起きあがると秋子の肩を掴む。
祐一:「何故ですっ、何故なんですっ!? 何故ドレスの下にスパッツですかっ!?」
目を血走らせながら問いかける祐一に、秋子は微笑みを絶やさず言った。
秋子:「皆さんそうですよ?」
ねぇ、といった表情で香里と舞に同意を促す。
舞:「はちみつくまさん」
香里:「それでも恥ずかしいものは恥ずかしいんだけどね・・・」
その言葉に祐一は力が抜けていくのを感じた。
秋子:「それに、スパッツと言うよりは胸部から膝までを覆うレザースーツみたいなものですよ」
舞:「・・・祐一が」
香里:「白く燃え尽きちゃったわね・・・」
秋子の言葉に祐一はがくりと膝を落とす。
今までの戦いは何だったんだ・・・
初めの戦闘理由など、もう頭には残っていないようだ。
だが、そんな祐一の頭に声が響き渡る。
懐かしい、それでいてよく分からない者の声。
北川:「それはそれで・・・ 萌っ!!」
その声に祐一の心が反応を現わす。
そうさ・・・それはそれで・・・
祐一の頭の中で不純な考えがふつふつとわき上がってくる。
そして、その力が祐一を再び立ち上がらせた。
祐一:「ありがとよっ、名も無き人っ!!」
北川:「名前はあるって言ってるだろうがっ!!」
祐一は心の中のツッコミを無視し、秋子の踝に蹴りを叩き込む。
秋子:「っ!?」
突然の祐一の蹴撃に驚きはしたものの、余裕を持って飛び上がる秋子。
だが、その秋子の腹部に香里の跳び蹴りが炸裂する。
秋子:「くっ・・・」
吹き飛ばされる秋子。
空中で姿勢を立て直し、舞の横に上手く着地する。
それとほぼ同時に、祐一の隣に香里が着地する。
祐一:「よくわかったな、さっきのタイミング」
着地した香里に祐一が感嘆の声を漏らす。
祐一は声も、アイコンタクトさえも香里にかけてはいなかった。
香里は気持ちの悪そうな顔をしてその質問に答える。
香里:「・・・なんだか変な声が聞こえたのよ・・・今だ蹴れっ、てね」
名も無き人は妙な所で活躍していたようだ。
秋子:「なかなかやりますね、2人とも」
舞:「・・・はちみつくまさん」
秋子:「・・・そろそろ・・・本気をだしましょうか」
そう言って秋子は詞を紡ぎだした。
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